私はAO入試で人間健康学部へ入学しました。高校生の時に虐待について研究をしていて、自身も虐待の当事者として、当時の先生に、「お前にしか救えない人がいると思うよ」と言われ、教師を目指そうと思い始めました。その中で、教師ができることの限界も知り、福祉の重要性にも気づきました。調べると、関西大学人間健康学部は、「教育と福祉を両方学べる」ことがわかり、志望しました。
「当事者福祉論」という講義では、福祉や人権問題の当事者が学校に来て話をしてくださるので、普通にしていたら気づくことができない当事者との関わりや問題点などを直接理解することができました。この学部ならではの特徴だと思います。
脳科学についての講義では、目標を持って取り組むと、目標を持たずに何かを行う場合と比べて、メンタル面だけでなくフィジカル面でも大きなアドバンテージがあることなど、心と身体の密接なつながりや仕組みが体験を通して学べるので、教育者としてどのように伝えていけば良いのかが学習できます。
私が主催者となり、講演者を探し出し、参加者を募って、講演とワークを行なっています。これまでも「飲酒とタバコの依存症」「ストリートチルドレン」などの当事者を招き、学生が参加したいと思えるものを発信してきました。体育教師を目指しながら、このような参加型講演会も主催し続けたいと思っています。
受験生の皆さんには、志望校を名前だけで決めたりせず、自分は何を学びたいのか、何がしたいのか、社会や自分自身と向き合って、本当にやりたいことを決めて目指してください。
(この年次および取材内容は2019年度時点のものです)
中学・高校とずっとバスケットボールをしていて、練習でうまくいかなかったり、怪我に悩まされたりした時、もっと身体のことについて知りたいと思い、また、高校の先生に、スポーツも頭を働かせることが大切だと言われたのもあり、スポーツと福祉が両方学べる関西大学に入りました。
『社会福祉政策II』の先生に言われた、「目の前の人を幸せにできなくて、誰かを幸せにすることなんてできない」という言葉が印象に残っています。福祉の実習中でも、目の前の方を多くの人が支援している姿を目にしてそれを実感しました。また、同じ思いを持つ多くの仲間も増え、社会福祉の大切さと、仲間の大切さを学びました。
サークル活動ではダンスを続けてきました。チームでの活動の中で、福祉で学んだ人の優しさなどが役に立ったりもします。逆にサークル活動で得た経験が勉強にも生かされたりするので、知見を広げるのに役に立ちました。
1年次の秋には、福祉コースに行こうと決心しました。2年次から、子ども対象のデイサービスでアルバイトを始めました。授業ではわからないことを現場で知ることができ、コミュニケーションの大切さなどを改めて実感することができました。
これらの経験を生かして、人と人との繋がり、橋渡しをする人材関係の仕事がしたいと思い、日々就職活動に励んでいます。
人間健康学部はコンパクトですがとてもアットホームな雰囲気で、学部中の人たちみんなと顔見知りになれ、先生との距離もとても近いので、質問や相談の対応も早いのが他にはない良いところです。受験生の皆さん、納得いくまで頑張ってください。
(この年次および取材内容は2019年度時点のものです)