このプログラムは、新入学生が関西大学人間健康学部という新しい環境で充実した学生生活を送るためのオリエンテーション(方向づけ)を目的としています。また、人間健康学部自体が、これからどのような方向に進んでいくのかをみんなで共有するということも、大切な目的の一つです。
合宿研修で、寝食を共にし、意見を交換しながら、充実した学生生活をともに支えあえるような基盤をつくりたいという思いから計画されたとても重要なキャンプです。
「21世紀教養プロジェクト」は、従来の、「知識」と同じような意味合いで使われてきた「一般教養」と異なり、」21世紀の新しい社会を担うための教養を身につけることを目的としています。
人間健康学部の学生が、読書に慣れ親しみ、楽しみのため、自己形成のために自然と本を手にとる習慣を育むことをめざして、さまざまなプログラムを実施しています。
学生諸君には、この機会を積極的に利用して、21世紀の社会を担うにふさわしい教養を身につけていただきたいと思います。
このプロジェクトは、大きく分けて2つのプログラムからなっています。
教員のナビゲートによって「読み」を深めていこうとするプログラムを設けて、「読み方」「探し方」「楽しみ方」など、読書にまつわる様々なテーマをとりあげていきます。
最初は、教員の指導で音読、写読、精読などの多様な読書の方法に親しみ、読書への興 味や関心を深めてもらいます。
次のような各種コンテストを実施して、優秀な作品を表彰しようというものです。
■選んだ本の書名
「神様」P.169 川上弘美
■印象に残ったフレーズ
その刹那、人魚が口を開いた。赤く薄いくちびるを開いた。「離さない」人魚は言った。
■フレーズを選んだ理由
この文章を読んだ瞬間、この前京都で撮った花魁の写真が思い浮かんだから。人魚・花魁と女の嫉妬やドロドロとした愛憎を表わしている。また、「その刹那」という表現からも互いに共通する儚さが読み取れる。赤い唇というのもこの写真にぴったりである。