専門演習紹介(福祉と健康コース)

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小田 伸午 教授

岡田 忠克 教授

テーマ

現代社会と福祉問題

演習内容

専門演習1では「現代社会と福祉問題」をテーマに進めていきます。福祉問題は現代社会の政治経済システムと密接に関連するものであり、福祉問題への考察のためには、社会福祉学以外の学問への関心も必要になってきます。本演習では、わが国の福祉システムの実際のあるべきシステムについて考えていきます。

専門演習2では3年次で研究したテーマをさらに深めて卒業論文としてまとめていくと同時に、論文の書き方についても学んでいきます。卒業論文作成の過程においては仮説を明確に立てることが重要です。論文のテーマを漠然としたものから明確な問いに絞り込むためには、テーマに関する資料・文献を読み込んでいく作業が必要になってきます。演習では、テーマの設定、研究成果等について発表することを課題とし、分析的な能力を養うことをねらいとします。

黒田 研二 教授

テーマ

高齢者福祉、地域福祉、医療問題など

演習内容

ゼミは講義と違って、小人数でかつ相互のやりとりが活発にできることが特徴です。ゼミを通じて次のことが実現できればと思っています。ゼミで学ぶことは、まず、楽しいと感じられるものであること。ゼミ仲間や教員との意見交換・相互関係を通じて、学ぶ力や生きていく力を高められること。

ゼミでは、学生が自分で何らかの課題に関心をもち、研究設問を立て、その課題について自分で文献を集めてそれを読みこなし、あるいは自ら調査を行うことによって、みずから立てた設問に対して自分なりの答えを見いだしていく、というプロセスを重視します。ゼミの時間には、ゼミ仲間に自分の考えや調べたことを報告し、議論し、議論を通じて新たな視点や関心を獲得していくことを目指します。研究対象は社会福祉に関する課題であれば何でもいい、と私は考えていますが、これまでの経験では、高齢者福祉、地域福祉、医療問題などに関心をもつ学生が多いです。

所 めぐみ 教授

テーマ

地域福祉実践研究、地域を基盤とした福祉教育

演習内容

地域福祉の推進にかかわる活動や実践方法、専門的支援について、理論学習・事例検討・フィールドワークを通じて学びます。また卒業論文の作成に向けて、文献・資料収集の方法、調査方法及び分析方法、論文執筆のための方法等について学びます。個々人の関心や問題意識を発展させるために、ゼミメンバー相互による協同学習を基本的なゼミ運営の形式とします。春学期の間はゼミ全体の研究テーマのもと協同学習を進めます。グループでプレゼンテーションを行い、レポート作成をします。また、優れた地域福祉・福祉教育実践の現場にフィールドワークに行く予定です。

狭間 香代子 教授

テーマ

少子高齢社会とソーシャルワーク

演習内容

わが国では少子高齢化の進行にともなって、家族の形態や機能が変化している。また、家族を支えるコミュニティにおいても、人間関係が希薄化している。 本演習では、縮小化する家族や弱体化する地域社会を背景に発生する生活問題を解決するための支援方法について、ソーシャルワーク実践論に基づいて考えていくことを目的とする。

第1に少子高齢化の進行と家族の変容について取り上げる。近年の家族社会学の新しい視点を組み込みながら、私たちが当たり前と思っている家族像を再検討する。第2に、我が国の今後のまちづくりのモデルの一つである「地域包括ケアシステム」を取り上げ、その具体化について検討する。第3に、子ども、高齢者などがいる世帯で生じている諸問題を事例として取り上げ、その解決のための支援方法としてのソーシャルワークの役割を考える。

具体的には、演習テーマに関する各自の問題意識を発展させた課題を設定し、調べる、まとめる、書く、発表するという方法で進める。

山縣 文治 教授

テーマ

現代の子ども家庭福祉

演習内容

専門演習Iでは、社会福祉の基礎について学習する。主たる内容は、社会福祉の基本的考え方、現代の福祉問題、社会福祉の新しい取り組みなどである。学習は、学生の基礎プレゼン、それに対する全体でのディスカッションを中心に進める。また、卒業論文の基礎として、論文の書き方、プレゼンテーションの仕方などについても時間をとる。毎回、全委員に課題を課する。

専門演習IIでは、社会福祉の一領域である子ども家庭福祉について、卒業論文を意識しながら学習する。テーマは、学生の関心に基づき、柔軟に選択する。また、具体的な活動も予定している。

西川 知亨 准授

テーマ

社会問題/社会病理への社会学的アプローチ

演習内容

社会問題は、その社会の状態や傾向を表している。このように考えたのは、今から100年以上も前に活躍したフランスの社会学者、エミール・デュルケムである。彼は、人々が人や社会と適切につながっていなければ、自殺をはじめ、さまざまな社会問題が出てくると考えたのである。現代社会では、人と人、あるいは人と社会のとのつながりがうまくいっていないことに起因するいろいろな問題が、さまざまな形で複雑に絡み合いながら噴出している。それと同時に、そのような問題に対抗するために、さまざまな人や組織が活動を展開していることも見逃せない。

春学期においては、社会問題/社会病理も含め、様々な社会(福祉)現象を、適切に捉えられるようになることを目指して、社会学の基本的なものの見方を習得することに主眼を置く。次年度の卒業論文執筆をも念頭に置きながら、近年の社会学の教科書を用いて、受講者全員で協力しながら、社会学の基本的な考え方を学習する。各自がとくに関心のある項目を教科書から選んで、その内容と関連して調べたこと、考察したこと等を発表する。担当者以外の受講生も、できるだけ毎回の内容を事前に読んで授業に臨み、討議に参加する。教科書の内容に関連する事例などを、自分の日常生活や各種メディアから取りあげるなどして、発表と討議を充実したものにしていく。

秋学期では、春学期に学んだ、社会学の基礎理論や考え方を手がかりにして、受講生各自が設定する社会問題/社会病理の諸課題、あるいはそれに対抗する諸活動などについて、社会学的分析をおこなう。受講生各自が、関心のあるテーマについて調べ、発表し、また討議を行う。4年次の卒業論文作成、および大学生である今、また大学卒業後の社会生活に役立てられるような時間にしていきたい。

福田 公教 准授

テーマ

社会的ケアシステムを社会福祉の理論的もしくは実践的視点から考える

演習内容

本演習では、社会福祉の理論的もしくは実践的視点から、現代の社会問題、福祉問題を幅広く捉え、理解を深めていきます。それゆえ、テーマを子ども家庭福祉、高齢者福祉、障害者福祉といった特定の対象・分野に限定せず、ゼミ生の興味関心に沿ったテーマ設定を行います。

具体的には、テーマや課題の設定、情報の収集・整理、論文の読み方、プレゼンテーションの方法、ディスカッションの仕方などについて、体験的に学び、4年次における卒業論文の執筆に備えます。