人間健康学部での4年間の学びを通して、人間が健康な「生き方」を実現するために必要な幅広い知識と実践的なスキルを身につけることができます。それによって、入学時の「スポーツ」や「福祉」の限られたイメージを越えた多様な将来が開かれていきます。
また、「キャリアデザイン」に関する科目で、働くこと、仕事選び、大学での学びを生かした職種について知ることができます。それによって、入学時の「スポーツ」や「福祉」の限られたイメージを超えた多様な将来が開かれていきます。
人間健康学部では、文部科学省の定める教員養成カリキュラムに沿った授業とともに地域でのスポーツ実習や身体文化の体験的授業、ユーモアや笑いに関する授業、福祉コースとの連携科目などを通して、これからの地域スポーツ振興に積極的に関われる教員、すなわち「人と人をつなぐ場づくり」に貢献できる教員を養成していきます。
保健体育科の教員は、スポーツなどの活発な身体活動を教材とするため、常に怪我や事故を防ぐことに配慮しなければなりません。つまり、生徒一人一人の身体の調子、心の揺れに細心の注意を払わなければならないのです。このような細やかな配慮やカウンセリングができる保健体育教員を目指すために、人間健康学部では、さまざまな体験教育や安全教育を通して、互いを思いやり、安全を守りあえるような場づくりについて学びます。
スポーツ、武道、舞踊だけでなく、レクリエーションや伝承遊び、あるいは気功やヨガなどの身体技法、ひいては日常生活に根付いた様々な身体文化までを視野におさめ、生徒たちの身心の状況や調子に合わせた指導ができる教員を目指します。そのために、感性学や文化人類学、身体文化論などまで学び、幅広く柔軟な身体観を養っていただきたいと考えています。
人間健康学部では、専門コースで提供される社会福祉関連科目や社会福祉士受験資格取得のために必要な科目はもちろんのこと、スポーツと健康コースが提供する様々な科目や連携科目であるテーマ研究などが学べるようにカリキュラムを構成しており、行動力のある「万能選手」のソーシャルワーカーの養成を目指しています。
これからのソーシャルワーカーには、地域コミュニティ創りを先導できる能力が必要です。そのためには、地域のどこにでも出かけていくことのできる身軽なフットワーク、地域の様々な人々をつなぐネットワーク力、さらに地域内の潜在的な資源を見出すことのできる発見力なども大切です。
ソーシャルワーカーは「なんでも屋」(Jack of all trades)と言われて、揶揄されてきました。しかし、発想を転換させれば、それは「万能選手」(generalist)です。
グループワークや利用者の余暇活動などでは、スポーツ、レジャー、レクリエーション、アートなどの様々なアクティビティスキルをもっていると役立ちます。ユーモアのセンスも大切です。また、多様なスキルに加えて、固定した見方から脱して自由な発想のもとに新しいプログラムや取り組みを生みだす力も不可欠です。