12月13日(土)に、「第9回 関大笑い講~医療と笑い~」を開催いたしました。
1.基調講演 笑いと健康
講師 枝廣 篤昌(精神科医/財団法人新居浜精神衛生研究所付属豊岡台病院院長)
2.ホスピタル・クラウン 活動紹介&クラウン・パフォーマンス
出演者 NPO法人 日本ホスピタル・クラウン協会
3.講演 「アッハ・メーター」で笑いを増やす~「笑活」のススメ~
講師 池田 資尚(NPO法人プロジェクトaH代表)
「笑い講」とは、山口県防府市に800年前から続く笑いの神事です。関西大学では、本場の「笑い講」にちなんで「関大笑い講」と題し、人と笑いの関係を考える機会として毎年開催してきました。
第9回目となる今回は、「医療と笑い」をテーマに掲げ、医療現場や医学の領域において「笑い」がどのように活用されているのかについて、実際に笑うことを通して考える機会となりました。
基調講演では、精神科医で社会人落語日本一の実力をもつ枝廣篤昌先生が実際に落語を演じた上で、笑いが健康に寄与することを示すデータとともに、笑いの心身に対する効果と効能について講演されました。
続いて、日本全国の病院をめぐって入院中の子どもたちに笑いを届けるホスピタル・クラウン(道化師)が登場し、参加者を巻き込みながら行われるクラウン・パフォーマンスの数々に会場は大きな笑いに包まれました。
最後は、笑いを計測する「笑い測定機」の開発を行っているNPO法人プロジェクトaH(アッハ)の池田資尚代表から、笑い声をスマートフォンで手軽に計測する「アッハ・メーター」で日々の笑いを能動的に増やしていく活動、すなわち「笑活」(わらかつ)が紹介されるとともに、それを高齢者の認知症予防に活かしていく取り組みが提案されました。
終了間際、防府市の本場の笑い講に倣って3回の大笑いを会場全体で行い、今年の関大笑い講は笑い締めとなりました。