9月14日(土)に、すこやか教養講座(第9期)の第1回を開催いたしました。
講 師:関西大学人間健康学部助教 澤田有希子
テーマ:「〈男〉も〈女〉もケアに参加できる社会を考える」
日本では、家庭内の家事や育児、介護といったケアに関する仕事は長らく女性の役割とされてきました。
「男は仕事、女は家庭」という意識は希薄になってきているものの、実際の家庭生活では男性の労働時間が長く、家事・育児に時間が割けないために、男女が仕事と家庭生活を平等に分担することはまだまだ難しい状況です。
男女の区別なく仕事と家事・育児を両立させるためには、男性にも家事・育児といったケアの役割に対して積極的に参加できる組織づくりや社会制度づくりを進めることが求められます。
特に、今後の日本社会では高齢化が進むにつれて高齢者の介護という問題に誰もが直面することになります。男女問わずワークライフバランス(仕事と生活との調和)をどのように実現すれば、家事や育児、介護などのケア役割を男女で分担できるのか。
男性と女性の生き方について立ち止まって考える貴重な機会となりました。