講 師:関西大学人間健康学部教授 山縣 文治
テーマ:「子どもの虐待と市民のかかわり」
現在、児童相談所に寄せられる子どもの虐待の相談件数は増加の一途をたどっています。今回の講座では、子どもの虐待に対して地域社会の人びとがどのように関わるべきなのかについて、子どもの保育と子育て支援がご専門の山縣文治先生とともに考えました。
現代の子育てをめぐる状況は、少子化や情報化などの影響でこれまでとは大きく変わっています。たとえば、子育てを身近に見たり経験したりすることが少なくなっており、インターネット上にある子どもの保健や子育てに関する情報に頼りがちになってきています。このような状況だからこそ、いま、地域の子育て支援が必要とされています。
講義を通して、現代の親子がおかれた社会状況を見つめつつ、子育てを終えた世代の方々の経験を現代の社会状況にそって若い世代とともに考えることが重要であることを学ぶことができました。
すこやか教養講座(第7期)ご案内