2月16日(土)に、ユーモア映画鑑賞講座「小津映画にユーモアを学ぶ」の第3回を開催いたしました。
講 師:関西大学人間健康学部教授 森下 伸也
テーマ:『お早よう』
第3回目となるユーモア映画鑑賞講座では、小津安二郎監督の映画『お早よう』(1959年)を鑑賞しました。
今回の映画の舞台は、高度経済成長に向けて足を踏み出した日本の社会。「テレビを買ってくれ」とせがむ子どもたちと親との葛藤を軸に、子ども世界の滑稽な流行や、陰口飛び交う新興住宅地の近隣関係がリアルかつユーモアいっぱいに描き出されています。
全3回でお届けしたユーモア映画鑑賞講座。講座を通して、小津監督が描いた戦後から高度経済成長期の日本とその社会の中で生きる人びとの姿を知るとともに、時代は違えど、私たちの身近な生活の中には見方を変えるとさまざまなユーモアが散りばめられていることに気づくことができました。